延命治療について、担当医の説明とネットで収集した話の備忘です。素人の備忘なので、誤解や過不足があることをお断りしておきます。
延命治療とは
病気の快復ではなく心臓を動かし続けることに注力した治療。人工呼吸、人工栄養、人工透析などが代表的。挿管(体に管をさすこと)して体と機械をつなぐ。
回復の見込みがある場合はよいが、病気や寿命であちこちの機能が弱ってきている場合は次々と悪くなっていく。心臓を動かし続けることに注力した治療のため、体のほかの部位がどうなろうと続き一度はじめたらやめられない。次々と薬の投与や挿管が行われる。
管を抜いたりスイッチを切る行為は日本では殺人にあたる。ただし、最近では手続きを踏めばやめることができる場合もある。
ドラマの描写と実際は大きく違い、壮絶。親族から「お願いだからもうやめて」と懇願されることが多い(担当医も辛い)。患者の意識はあっても朦朧(もうろう)とした状態のため、親族とコミュニケーションをとることは難しい。
患者自身も辛い(痛い)治療が多く、その場合は麻酔などで意識をなくす。この場合も患者と親族がコミュニケーションをとることは難しくなる。
日本では延命治療を希望しない人が9割を超える。
治療費は、高額療養費制度などで自己負担を減らせるが、治療費以外の費用は計上される。
例)個室代(必須?)、ヘルパーさん(患者の世話を手伝ってもらう人)
延命治療と一般の治療との違いは?
同じ治療でも、改善(回復)する見込みがある場合は延命治療とは言わない。改善(回復)の見込みがないのに施す場合は延命治療になる。
例)点滴、胃ろう、酸素吸入、人工呼吸
治療の一環で取り付けたものが、時の経過とともに延命治療につながることもある。
延命治療と自然死、どっちがいいの?
・65歳以上の人で延命治療を希望しない(自然死希望)人:91.1%
・医師で自分の延命を希望しない人:7割
・ネットで見つけた延命治療を実施している親族の話
- たとえ心臓だけでも動いていて、この世にいる(病院に行けば姿が見れる?)というだけで心が落ち着く
- 本人は延命を希望していなかったが、救急車で運ばれた際に酸素マスクが取り付けられ、その後意識が戻らないまま人工呼吸器を取り付けられて入院中。本人も家族も望んでいない結果になってしまった。
・その他
実際に介護をする子よりも遠方に住んでいる子のほうが延命治療を希望しがち。意見がわれることがある。