認知症を知らないという人はいないと思います。皆さんそれぞれにイメージを持っていると思います。
でも、実際に家族が認知症になるとなんにも知らないことに気が付きます。まさに『バカの壁』です。それで読んでみたのがこの本です。
表紙の見出しの下に箇条書きが3つありますが、こういう強い内容ではありません。イラストがふんだんに使われており、ふんわりとした内容です。スキマ時間にパラパラと読めます。あぁ、そらパニックになるだろうなぁ、自分は一体どうしたんだろうと思うだろうし人に話してもわかってもらえないと思うだろうなと思います。
夏休みに家族で母の面会に行く前に夫にも読んでもらいたいと思って渡しました。夫はこういう柔らかい内容は嫌がるかもしれないと思いましたが、
:「認知症が本人にとってどんな感じなのかという、最初の一歩の理解が深まった。」
:「解決策としてITがたくさん使われていることに驚いた。」
と言っていました。
例)アラームをセットしたりアイテムリストを設定する、ICタグを使う など
あぁ、感心どころはそこ(IT)なのね。と思いました。
それから、
:「初期の段階で周囲も本人も気がつけばスマホを活用した生活スタイルを築けると思うけど、認知症が進んでからでは難しい。なぜなら新しい記憶がもたないので。」
:「今の50代ぐらいの人であればスマホをそれなりに使える人が多いけど、それ以上の年齢の人は電話などの一部の機能しか使っていない(使えない)人が多いから、現状の解決策にはなっていないかもしれないね。」
と私見を述べました。
図書館にもあると思いますので、興味がある方は手にとって見て下さい。